ホンダ新型フリード(e:HEV)のカタログ燃費とライバル比較
新型フリードに採用された「e:HEV」は、発電用と走行用の2つのモーターを搭載したハイブリッドシステムであり、従来のモデルと比較して燃費性能と静粛性が大幅に向上しました。
カタログ燃費を確認すると、日常使いで最も重視されるWLTCモードにおいて、ミニバンとしての利便性を損なうことなく高い数値を実現していることが分かります。
新型フリード「e:HEV」のカタログ燃費(WLTCモード)一覧
新型フリードは、シンプルなデザインの「AIR(エアー)」と、力強い外観の「CROSSTAR(クロスター)」の2つのシリーズで構成されています。
それぞれの駆動方式(FF/4WD)および乗車定員ごとのカタログ燃費は以下の通りです。
グレード名 | WLTCモード | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
e:HEV AIR(6人乗り) | 25.6km/L | 21.6km/L | 28.3km/L | 25.8km/L |
e:HEV AIR(6人乗り) | 21.3km/L | 17.7km/L | 23.3km/L | 22.1km/L |
e:HEV CROSSTAR(5人/6人乗り) | 25.0km/L | 20.8km/L | 27.8km/L | 25.3km/L |
e:HEV CROSSTAR(5人/6人乗り) | 21.1km/L | 17.5km/L | 23.1km/L | 22.0km/L |
【ライバル対決】新型フリード vs トヨタ・シエンタの燃費性能差
コンパクトミニバン市場において最大のライバルであるトヨタ・シエンタとの比較では、ハイブリッドシステムの違いが燃費数値に表れています。
シエンタ(ハイブリッド・FF車)のWLTCモード燃費は最大28.2km/Lから28.4km/Lとなっており、数値のみを比較するとシエンタがリードしていますが、フリードは車体重量や室内空間の広さを考慮したセッティングとなっており、実用域での満足度において引けを取りません。
【世代比較】旧型(i-DCD)から新型(e:HEV)で燃費はどれだけ向上した?
旧型フリードに搭載されていた「i-DCD」システムは、1つのモーターとデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたものでしたが、新型の「e:HEV」への刷新により、燃費効率は飛躍的に改善されました。
特にストップ&ゴーの多い市街地での燃費向上が著しく、モーター走行の領域が拡大したことで、燃料消費を抑えつつも電気自動車のような滑らかな加速感を手に入れています。
新型フリードハイブリッドの実燃費テスト結果
カタログ燃費は一定の条件下での数値ですが、実際に公道を走行した際の実燃費は、路面状況やエアコンの使用状況によって変化します。
ここでは、実際にユーザーが計測したデータを基にした実燃費の傾向を確認していきます。
走行シチュエーション | 実燃費推計値(km/L) |
市街地 | 19.5 〜 21.0 |
郊外路 | 23.0 〜 25.5 |
高速道路 | 21.5 〜 23.0 |
※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。
【環境別】市街地・郊外路・高速道路での実測データまとめ
市街地走行においては、e:HEVが持つ「極力エンジンを停止させてモーターで走行する」という特性が最大限に活かされます。
信号待ちや渋滞時でも電力を効率的に利用するため、20km/Lを超える数値を安定して記録することが可能です。
一方、郊外路では回生ブレーキによるエネルギー回収が効率的に行われるため、カタログ値に近い非常に良好な燃費を記録する傾向にあります。
シエンタとの実燃費比較|WLTC達成率が高いのはどっち?
実燃費の絶対値ではシエンタが優位に立つ場面が多いものの、新型フリードはWLTCモードに対する「達成率」において非常に優秀な結果を示しています。
シエンタのハイブリッドシステム(THS II)は非常に効率的ですが、高速道路での追い越し加速など、負荷がかかる場面ではフリードのe:HEVの方が力強い加速を見せ、結果としてアクセル開度が抑えられることで燃費の悪化を最小限に留めることができるという特徴があります。
年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション(フリード vs シエンタ)
実際の維持費において、フリードとシエンタでどの程度の差が出るのかを算出しました。
条件を「年間走行距離10,000km」「レギュラーガソリン単価175円/L」とし、それぞれの平均実燃費(フリード:22.0km/L、シエンタ:24.0km/Lと仮定)でシミュレーションします。
車種 | 年間ガソリン使用量 | 年間ガソリン代 | 月換算のガソリン代 |
新型フリード e:HEV | 約455リットル | 79,625円 | 約6,635円 |
トヨタ シエンタ HV | 約417リットル | 72,975円 | 約6,081円 |
年間での差額は約6,650円、月額に換算すると550円程度の差となります。
この金額差を「燃費の負け」と捉えるか、「力強い走行性能と室内空間の広さに対するコスト」と捉えるかが、選択の分かれ道と言えるでしょう。
「新型フリードは燃費が悪い」という口コミの真相をプロが解説
インターネット上で「フリードは燃費が悪い」という意見が見受けられることがありますが、その多くは旧型モデルやガソリン車との混同、あるいは冬場の暖房使用によるエンジン稼働時間の増加が原因です。
新型のe:HEVモデルに関しては、クラス最高水準の熱効率を誇る1.5Lエンジンを搭載しており、ミニバン特有の空気抵抗を考慮すれば、極めて優れた省燃費性能を実現していると言えます。
なぜ差が出る?ホンダ「e:HEV」とトヨタ「THS II」の仕組みの違い
ハイブリッド車の燃費特性を理解するためには、メーカーごとのシステムの違いを知ることが重要です。
ホンダとトヨタはそれぞれ異なるアプローチで低燃費を追求しており、それが走り味の差にも繋がっています。
ホンダ e:HEV:モーター主体の力強い加速と静粛性が魅力
ホンダのe:HEVは、日常走行のほとんどをモーターで行う「シリーズ・パラレルハイブリッド」の一種です。
エンジンは主に発電に徹し、電気自動車のようなリニアなレスポンスを提供します。
高速クルーズ時のみエンジンが直接車輪を駆動する直結モードに切り替わるため、各速度域で最も効率の良いエネルギー伝達を選択できるのが強みです。
トヨタ THS II:世界トップクラスの熱効率を誇る圧倒的低燃費
トヨタのTHS II(トヨタ・ハイブリッド・システム)は、動力分割機構を用いてエンジンとモーターの出力を常に最適にミックスするシステムです。
長年の熟成により、エネルギーのロスを極限まで抑える設計がなされており、特に低中速域での圧倒的な低燃費を実現しています。
効率性においては現在も世界をリードするシステムと言えます。
燃費をさらに伸ばす!フリードハイブリッドの燃費向上テクニック
優れたハイブリッドシステムを搭載していても、運転の仕方次第で燃費はさらに向上させることができます。
新型フリードの特性を活かしたエコドライブ術を意識することで、カタログ値以上の数値を狙うことも可能です。
急加速は厳禁?燃費に最適なアクセルワークとドライブモード設定
e:HEVはモーター走行が主体ですが、急激なアクセル操作を行うと発電のためにエンジンが高回転で始動し、燃料を消費してしまいます。
「ECONモード」を活用し、緩やかな加速を心がけることで、エンジンが始動する頻度を抑え、燃費を最大化することが可能です。
燃費以外で後悔しないために!フリードとシエンタの重要比較ポイント
燃費性能は重要な指標ですが、家族で使うミニバンとしては、使い勝手や居住性も無視できない要素です。
フリードがシエンタに対して優位性を持っているポイントを整理します。
3列目シートの居住性と跳ね上げ・収納の利便性をチェック
新型フリードの大きな特徴は、3列目シートのゆとりある居住空間です。
シエンタが2列目シート下へ収納するスタイルを採っているのに対し、フリードは左右跳ね上げ式を採用しています。
跳ね上げ式は荷室の横幅を一部占有しますが、シート自体のクッション性が高く、大人でも長時間快適に過ごせる設計となっています。
最新安全運転支援システム(Honda SENSING)の進化点
新型フリードには、最新の「Honda SENSING」が標準装備されています。
フロントワイドビューカメラと前後ソナーセンサーにより、衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール(ACC)の精度が向上しており、長距離ドライブにおける疲労軽減と安全性の確保に大きく寄与しています。
【お得に買い替える】愛車を高く売って新型フリードの購入資金を確保する方法
新型フリードの購入を検討する際、現在所有している車の売却価格が予算を左右します。
少しでも有利な条件で乗り換えるためのポイントを解説します。
ディーラー下取りは損?買取査定を併用すべき理由
新車購入時のディーラー下取りは手続きがスムーズですが、査定額が市場相場よりも低くなる傾向があります。
複数の買取業者に査定を依頼する「一括査定サービス」を併用することで、下取り価格の交渉材料ができ、結果として数十万円の差が出るケースも少なくありません。
まとめ:新型フリードハイブリッドは「燃費」と「走り」を両立したい人におすすめ
新型フリードハイブリッドは、最新のe:HEVシステムによって、クラスをリードする低燃費とストレスのない走行性能を高次元でバランスさせた一台です。
数値上の燃費でシエンタに僅かな差をつけられる場面はあるものの、実用域での扱いやすさや、3列目シートを含めた室内の快適性は、多人数乗車を想定するユーザーにとって大きな魅力となるはずです。
燃費性能に納得した上で、実際の広さや視界の良さを確かめるために、ぜひ一度お近くの販売店で試乗してみることをおすすめします。
【データの出典・参照元】






