日産フィガロの燃費は悪い?実燃費の目安から年間ガソリン代シミュレーション、維持のコツまで徹底解説

日産フィガロの燃費は悪い?実燃費の目安から年間ガソリン代シミュレーション、維持のコツまで徹底解説

2026年5月19日

日産フィガロの実燃費は、走行環境によりますが、おおよそ1リットルあたり8kmから11km程度が目安となります。

1991年に誕生したフィガロは、その類まれなるレトロモダンなデザインと、オープンエアを楽しめるキャンバストップを備えた、現在でも世界中に愛好家を持つパイクカーです。日常を彩る唯一無二のパートナーとして非常に魅力的な一台ですが、誕生から30年以上が経過したクラシックカーに近い存在であるため、維持費や燃費性能については、現代の低燃費車とは異なる理解が必要です。

本記事では、フィガロの購入を検討されている方や、現在の維持費に不安を感じているオーナーの方に向けて、燃費性能の実態や維持におけるコスト、長く乗り続けるためのポイントを解説します。

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日産 フィガロの新車価格と基本スペック

日産フィガロの新車価格は、1991年当時、187万円(東京地区標準価格)に設定されていました。

1991年当時の新車価格とパイクカーとしての希少性

フィガロは、日産の「パイクカー・シリーズ」の第3弾として登場しました。当初は8,000台の限定販売を予定していましたが、発売前から予約が殺到したため、最終的には計2万台まで増産されたという異例の経緯を持ちます。しかし、それでも需要が供給を大幅に上回ったことから、購入者は抽選で選ばれるという、当時の自動車市場においても極めて希少性の高い販売形態がとられました。

主要諸元(エンジン・ボディサイズ・トランスミッション)

フィガロは初代マーチをベースに開発されていますが、その心臓部には専用の1.0L直列4気筒SOHCターボエンジン「MA10ET型」が搭載されています。コンパクトなボディながらターボによる力強い走りを実現しており、トランスミッションは全車3速オートマチック(3速AT)が採用されています。この3速ATという仕様が、現代の多段化されたATやCVTと比較して、燃費性能に大きく影響する要因のひとつとなっています。


カタログスペックから見るフィガロの燃費性能

フィガロの燃費性能を公的な数値で確認すると、当時の計測基準において以下の通りとなります。

カタログ燃費(10・15モード)の数値

1991年当時に採用されていた「10・15モード」によるカタログ燃費は、13.6km/Lです。これは、当時の1,000ccクラスのターボ車としては標準的な数値でしたが、現在の燃費測定基準であるWLTCモードに換算すると、より低い数値になると予想されます。

現代の軽自動車やコンパクトカーと比較した燃費水準

現代のハイブリッド車や最新の軽自動車が20km/Lから30km/Lを超える燃費を記録する中、フィガロの数値は決して良好とは言えません。しかし、フィガロの価値は燃費という経済合理性だけでは測れない部分にあります。現代の車にはない「質感」や「デザイン」、そして「運転する楽しさ」を享受するためのコストとして、この燃費性能を捉える視点が重要です。


【最新】日産 フィガロの実燃費はどのくらい?

実際の公道走行におけるフィガロの燃費性能は、カタログスペックを下回る傾向にあります。

オーナーの口コミから導き出した実燃費の目安

多くのオーナーから寄せられる実燃費のデータに基づくと、フィガロの燃費状況は以下の通りとなります。

モデル・駆動方式

トランスミッション

カタログ燃費(10・15モード)

実燃費(目安)

フィガロ(ベースグレード)

3速AT

13.6km/L

8.0km/L ~ 11.0km/L

※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。

年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション

年間で10,000kmを走行すると仮定した場合、実燃費に基づいた燃料代は以下のようになります。

実燃費の想定

年間ガソリン使用量

年間ガソリン代(175円/L換算)

8.0km/L(街乗り中心)

1,250L

218,750円

10.0km/L(平均的)

1,000L

175,000円

12.0km/L(高速・郊外中心)

833L

145,775円

※ガソリン価格はレギュラーガソリン175円/Lとして算出しています。

フィガロはハイオク指定?レギュラーでも大丈夫?

フィガロの指定燃料は「無鉛レギュラーガソリン」です。そのため、基本的にはレギュラーガソリンを使用してもエンジンに悪影響を与えることはありません。ただし、製造から30年以上が経過している個体が多いことから、エンジンの洗浄効果やノッキング防止を目的として、あえてハイオクガソリンを使用しているオーナーも少なくありません。ハイオクを使用する場合、リッターあたりの価格が約10円から11円高くなるため、年間の燃料代はさらに1万円から1.5万円程度増加することに留意してください。


フィガロ 燃費維持における今後の動向

2026年現在、フィガロを含む旧車の維持環境は、エネルギー価格の高騰や原材料不足の影響を強く受けています。原油価格の不安定な推移に加え、カーボンニュートラルの進展に伴う税制面でのプレッシャーは、維持費の増大を招く要因となります。また、世界的な金属材料や電子部品のコスト上昇は、フィガロ特有のスペアパーツ確保を一層困難にさせています。こうした社会情勢下では、単純な燃費性能だけでなく、計画的な部品リフレッシュによる燃費悪化の抑制が、長期的な所有コストを抑える鍵となります。


フィガロを維持する上でのデメリットと注意点

フィガロを所有する上で避けて通れないのが、経年劣化に伴う燃費の悪化や故障リスクです。

燃費が「悪い」と感じる主な要因と対策

フィガロの燃費が現代の基準で悪く感じられる最大の理由は、トランスミッションが3速しかないことです。時速60km以上の走行ではエンジン回転数が高くなり、必然的に燃料消費が増えてしまいます。また、夏場のエアコン使用は、非力な1.0Lエンジンにとって大きな負荷となり、燃費を2割から3割ほど悪化させる原因となります。対策としては、急発進を避け、ターボの過給を抑えた穏やかなアクセルワークを心がけることが有効です。

旧車ならではの故障リスクとメンテナンス費用

フィガロには、特有の弱点がいくつか存在します。例えば、雨漏りの原因となるキャンバストップ(幌)の劣化や、水回りのホース類の硬化によるオーバーヒートのリスクです。これらを放置するとエンジンの不調を招き、燃費が著しく悪化するだけでなく、車両火災やエンジンブローといった深刻な事態に繋がりかねません。

エンジンの寿命と載せ替え(オーバーホール)の検討タイミング

走行距離が10万kmを超えた個体や、長期間放置されていた車両の場合、エンジンの圧縮漏れなどが原因で燃費が低下していることがあります。このような場合、エンジンのオーバーホールや、状態の良い中古エンジンへの載せ替えを検討する時期と言えます。費用は数十万円単位となりますが、新車に近い性能を取り戻すことで、燃費の改善と将来的な資産価値の維持を両立させることが可能です。


後悔しないためのフィガロ中古車選びと相場

フィガロは現在、国内のみならずイギリスをはじめとする海外での人気も非常に高く、中古車相場は高騰しています。

現在の中古車相場と価格推移

以前は100万円以下で購入できる個体も多かったフィガロですが、現在は程度の良いもので200万円から400万円を超えるケースも珍しくありません。希少性が高まっているため、今後も価格が大きく下落することは考えにくい状況です。

購入時に必ずチェックすべき「燃費や調子」を左右するポイント

購入時には、エンジンの始動性やアイドリングの安定性はもちろん、エンジンルーム内にオイル漏れや冷却水の漏れ跡がないかを厳格に確認してください。また、パイクカー特有の内装樹脂パーツのベタつきや、ステップ周りの錆の有無も、将来的な修復費用を左右する重要なチェック項目です。


ライバル車・他のパイクカーとの燃費・維持費比較

日産のパイクカー・シリーズには、フィガロの他にも「パオ」や「Be-1」といった魅力的なモデルが存在します。

日産 パオやBe-1との違い

フィガロがターボエンジンと3速ATを搭載しているのに対し、パオやBe-1は自然吸気エンジンを搭載しており、マニュアル車(5速MT)の設定も存在します。

車種名

エンジン形式

実燃費(目安)

1万km走行時のガソリン代(175円/L換算)

日産 フィガロ

1.0L ターボ (3AT)

9.5km/L

184,210円

日産 パオ

1.0L 自然吸気 (5MT)

12.5km/L

140,000円

日産 Be-1

1.0L 自然吸気 (5MT)

13.0km/L

134,615円

※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。

燃費の数値だけを比較すると、軽量でシンプルな構造を持つパオやBe-1の方が優れています。しかし、フィガロには他にはない「ターボによる余裕のある加速」と「電動オープンの利便性」、そして「ラグジュアリーな内装」という圧倒的なアドバンテージがあります。燃費効率の差を、これらの付加価値に対する対価と捉えれば、フィガロを選ぶ意義は十分にあります。

燃費悪化を防ぎ、コンディションを維持するコツ

フィガロの燃費を可能な限り良好に保つためには、以下の点に注意してください。

  • エンジンオイルを3,000kmから5,000kmごとに定期交換する
  • 点火プラグやエアクリーナーなどの消耗品を適切なサイクルで新調する
  • タイヤの空気圧をこまめにチェックし、転がり抵抗を低減させる
  • 不要な荷物を積まず、車両重量を軽く保つ

まとめ:日産 フィガロは今でも「買い」か?

日産フィガロは、燃費や維持費といった経済性の観点で見れば、現代の車に劣る部分は確かに存在します。しかし、その唯一無二のデザインがもたらす心の豊かさや、運転するたびに感じる特別感は、決して最新の低燃費車では味わえないものです。

燃費やメンテナンスの課題を正しく理解し、適切なケアを施す覚悟があれば、フィガロは30年以上経った今でも、最高の「買い」の一台と言えるでしょう。


出典・参考データ

  • 日産自動車株式会社 公式広報資料(1991年発表)
  • 経済産業省 資源エネルギー庁(燃料価格動向)
  • 国土交通省 自動車局(燃費試験基準・旧車関連資料)
  • 一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)統計資料

この記事を書いた人

米澤 龍一

【執筆者】米澤 龍一

セルカマーケティング室

セルカ入社後、セルカウェブサイト掲載記事の校正やユーザーインタビューを担当。
現在は掲載記事の執筆・校正を担当。またセルカ実店舗であるららぽーと堺店の集客に携わっている。
仕事をするうえでは「お客様視点で考えること」を念頭に、顧客満足度の向上につながる成果を目指している。

セルカ編集部

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セルカ編集部は、中古車業界に精通したプロで構成された編集チームです。企画から執筆、公開に至るまでに複数のライターや弊社スタッフが編集・監修に関わっており、お客様にとって意味のある内容を正確・公平に発信できるよう徹底しています。

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