新型フェアレディZ(RZ34型)の燃費性能|カタログ値の真実
新型フェアレディZは、3.0L V6ツインターボエンジン「VR30DDTT」を搭載しており、最高出力298kW(405PS)というハイパワーを実現しながら、現代の環境性能にも配慮した設計がなされています。
トランスミッションは、ダイレクトな操作感を楽しめる6速マニュアル(6MT)と、素早い変速が可能な新開発の9速オートマチック(9M-AT)の2種類が用意されており、それぞれ燃費数値が異なります。
フェアレディZ グレード別カタログ燃費一覧(WLTCモード)
グレード | トランスミッション | 燃費(WLTCモード) |
フェアレディZ(ベース) | 6MT | 9.5km/L |
フェアレディZ(ベース) | 9M-AT | 10.2km/L |
Version S / ST | 6MT | 9.5km/L |
Version T / ST | 9M-AT | 10.2km/L |
NISMO | 9M-AT | 9.2km/L |
想定実燃費
グレード | 市街地モード | 郊外モード | 高速道路モード |
フェアレディZ(ベース) | 6.4km/L | 9.9km/L | 11.6km/L |
フェアレディZ(ベース) | 6.6km/L | 10.7km/L | 12.8km/L |
Version S / ST | 6.4km/L | 9.9km/L | 11.6km/L |
Version T / ST | 6.6km/L | 10.7km/L | 12.8km/L |
NISMO | 6.0km/L | 9.6km/L | 11.5km/L |
※出典:日産自動車株式会社 公式スペック表
【実燃費】新型フェアレディZの実際の数値は?
フェアレディZの実燃費は、走行条件やドライバーの運転スタイルによって変動しますが、概ねカタログ値の約7割から9割程度の数値に収まる傾向があります。
特に高速道路での巡航時には、9M-ATの多段化による恩恵や、6MTのギヤ比の最適化により、リッター12km/Lから14km/Lといったカタログ値を上回る好記録を報告するユーザーも少なくありません。
一方で、ストップ&ゴーの多い市街地走行や、スポーツ走行を楽しんだ場合には、リッター5km/L〜7km/L程度まで落ち込むことも想定しておく必要があります。
モデル・駆動形式 | カタログ燃費(WLTC) | 平均実燃費(目安) |
新型(RZ34)6MT | 9.5km/L | 8.2km/L |
新型(RZ34)9M-AT | 10.2km/L | 8.8km/L |
先代(Z34) | 9.1km/L(JC08) | 7.5km/L |
※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。
年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション
フェアレディZを日常的に運用する場合、どの程度の燃料代が必要になるかを試算することは非常に重要です。
ここでは、新型RZ34(9M-AT車)を例に、年間1万kmを走行した際のガソリン代を算出します。なお、燃料は無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)を使用し、単価は180円/Lと仮定します。
- 年間走行距離: 10,000km
- 平均実燃費: 8.8km/L
- 必要燃料量: 約1,136L
- 年間ガソリン代: 204,480円
月額換算では約17,000円となります。スポーツカーとしての動力性能を考慮すれば、十分に許容範囲内の維持費と言えるのではないでしょうか。
【比較】ライバル車との燃費性能・維持費の差
フェアレディZの競合となる車種と比較を行うと、燃費数値においてはエンジンの排気量やターボの有無によって明らかな差が生じます。
特に欧州車に近い設計思想を持つ車種や、軽量化を突き詰めた車種との比較では、フェアレディZは「純粋なパワーと大排気量感を楽しむ車」としての立ち位置が明確になります。
ライバル車種との燃費・燃料代比較表
車種名 | カタログ燃費(WLTC) | 実燃費(目安) | 1万km走行時ガソリン代 |
日産 フェアレディZ(AT) | 10.2km/L | 8.8km/L | 204,480円 |
トヨタ スープラ(3.0L) | 12.1km/L | 10.5km/L | 171,428円 |
マツダ ロードスター(1.5L) | 16.8km/L | 14.5km/L | 124,137円 |
日産 GT-R | 7.8km/L | 6.5km/L | 276,923円 |
※ハイオク単価180円/Lで計算。
※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。
燃費性能の面では、BMW製エンジンを搭載するトヨタ・スープラや、軽量・小排気量のマツダ・ロードスターの方が優れた数値を示しています。
しかし、フェアレディZには、ライバルにはない「日産伝統のV6ツインターボがもたらす重厚なトルク感」と「唯一無二のヘリテージデザイン」があります。
効率性だけでは測れないエモーショナルな走りの質感こそが、燃費の差を超えてフェアレディZが選ばれる最大の理由といえます。
日産 フェアレディZ維持における今後の動向
2026年現在、自動車業界を取り巻く環境は「GX(グリーントランスフォーメーション)」の加速により大きな転換期を迎えています。
原材料費の高騰や物流コストの上昇により、タイヤやブレーキパッドといった消耗品、さらには純正部品の価格も上昇傾向にあります。
燃料についても、国際情勢の不安定化に伴う原油価格の変動が続いており、ハイオクガソリンの価格高騰はスポーツカーオーナーにとって無視できない課題です。
しかし、将来的にカーボンニュートラル燃料(合成燃料)の普及が進めば、内燃機関を搭載するフェアレディZのような車両の価値は、趣味性の高い「文化遺産」としてさらに高まっていくことが予想されます。
フェアレディZの燃費を向上させる運転のコツ
高出力なエンジンを搭載しているからこそ、日々の運転操作によって燃費を大きく改善させることが可能です。
以下のポイントを意識することで、エンジンへの負荷を抑えつつ効率的な走行が可能となります。
- 急発進・急加速を控える: 発進時は「ふんわりアクセル」を心がけ、緩やかに目標速度まで加速します。
- 定速走行を意識する: 高速道路ではレーダークルーズコントロールを活用し、無駄な加減速を排除してください。
- シフトアップを早めに行う: MT車の場合、エンジン回転数を過度に上げず、適切なタイミングで高いギヤにシフトアップすることが有効です。
- タイヤの空気圧を適正に保つ: 転がり抵抗を減らすため、指定の空気圧を定期的にチェックしてください。
- 不要な荷物を積まない: 車両重量が重くなるほど燃料を消費するため、トランク内の整理整頓も効果的です。
まとめ|フェアレディZは走りの喜びと維持の現実を両立できるか
フェアレディZの燃費は、決して「エコカー」と呼べる数値ではありませんが、その動力性能と所有欲を満たす圧倒的な存在感を考慮すれば、極めてバランスの取れた数値であると言えます。
最新のRZ34型では、実燃費の向上や先進の安全装備の搭載により、週末のロングドライブから日常の移動まで幅広く対応できる「万能なスポーツカー」へと進化を遂げました。
燃費や維持費を正しく理解し、適切なメンテナンスを行うことで、フェアレディZという伝説的な一台とのカーライフは、あなたの人生をより豊かに彩ってくれるはずです。






