日産 エルグランドの燃費は悪い?E52型の実燃費とライバル比較、維持費の実態を徹底解説

日産 エルグランドの燃費は悪い?E52型の実燃費とライバル比較、維持費の実態を徹底解説

2026年4月9日

日産エルグランドの燃費性能は、現行のE52型においてリッターあたり8.7kmから10.0km(WLTCモード)となっており、ハイブリッド車を設定している競合車種と比較すると数値上は見劣りするものの、大排気量エンジン特有の余裕ある走りと高い静粛性を両立しているのが特徴です。

高級ミニバンの先駆けとして君臨してきたエルグランドですが、昨今の環境性能重視の潮流の中では、燃費の数値そのものよりも「その維持費が許容範囲内か」「燃費以外の付加価値がどれほどあるか」が購入の判断基準となります。

本記事では、日産エルグランドの購入を検討されている方や、維持費を詳細に把握したい方に向けて、現行モデルから次期型、そして中古車市場で人気の先代モデルまで、燃費性能に関するあらゆるデータを徹底的に解説します。

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エルグランドのカタログ燃費(WLTCモード)を徹底解説

日産エルグランドのカタログ燃費は、搭載されるエンジンの排気量と駆動方式によって明確に異なります。現行モデル(E52型)には、実用域の扱いやすさを重視した2.5L直列4気筒エンジンと、圧倒的なパワーを誇る3.5L V型6気筒エンジンの2種類がラインアップされています。

現行モデル(E52型)の燃費スペック一覧

エルグランドの主要グレードにおけるカタログ燃費(WLTCモード)は以下の通りです。

グレード

エンジン種類

駆動方式

WLTCモード燃費

250ハイウェイスター S / プレミアム

2.5L 直4(レギュラー)

2WD

10.0km/L

250ハイウェイスター S / プレミアム

2.5L 直4(レギュラー)

4WD

9.7km/L

350ハイウェイスター プレミアム

3.5L V6(ハイオク)

2WD

8.7km/L

350ハイウェイスター プレミアム

3.5L V6(ハイオク)

4WD

8.4km/L

なぜ「燃費が悪い」と言われるのか?ハイブリッド非搭載の影響

エルグランドが競合他車と比較して「燃費が悪い」と評価される最大の要因は、現行のE52型においてハイブリッドモデルがラインアップされていない点にあります。近年のLサイズミニバン市場では、トヨタ・アルファードに代表されるように、モーターの力で燃費を劇的に向上させたハイブリッド車が販売の主流となっています。

これに対し、エルグランドは純粋なガソリンエンジン車としての質感を追求しているため、ストップ&ゴーの多い市街地走行では、どうしてもハイブリッド車に数値で差をつけられてしまいます。しかし、これは「走りの質」を重視した設計思想の裏返しでもあり、重量級のボディを力強く加速させる動力性能はガソリン車ならではの魅力といえます。


【実態】エルグランドの実燃費はどのくらい?

カタログ燃費は一定の条件下での測定値であるため、実際の公道走行では路面状況やエアコンの使用、乗車人数によって変動します。エルグランドの場合、車体重量が2トン前後と重いため、特に発進時の燃料消費が実燃費に大きく影響を及ぼします。

オーナーの口コミから見る「街乗り・高速」別の実燃費目安

実際の走行環境における燃費の目安をまとめると、以下の表のようになります。

主要グレード

駆動方式

実燃費(市街地)

実燃費(高速)

250ハイウェイスター S (2.5L)

2WD

6.5 〜 7.5km/L

10.0 〜 11.5km/L

250ハイウェイスター S (2.5L)

4WD

6.0 〜 7.0km/L

9.5 〜 11.0km/L

350ハイウェイスター プレミアム (3.5L)

2WD

5.5 〜 6.5km/L

9.0 〜 10.5km/L

350ハイウェイスター プレミアム (3.5L)

4WD

5.0 〜 6.0km/L

8.5 〜 10.0km/L

※記載の実燃費はユーザーの声をまとめた他社サービス記載の実燃費をまとめた数値です。

高速道路においては、巡航速度に達した後の回転数が安定するため、カタログ値を上回る数値を記録するケースも見受けられます。一方で、信号の多い都市部での走行がメインとなる場合は、上記の表の下限に近い数値になることが一般的です。

年間1万キロ走行時のガソリン代シミュレーション

エルグランドを維持する上で最も気になるのが、月々の燃料代です。ここでは、年間走行距離を10,000km、ガソリン価格を2026年現在の平均的な水準(レギュラー175円/L、ハイオク186円/L)と仮定し、実燃費に基づいたシミュレーションを行います。

項目

2.5Lモデル(レギュラー)

3.5Lモデル(ハイオク)

想定実燃費(平均)

7.5km/L

6.5km/L

年間使用燃料量

約1,333L

約1,538L

年間ガソリン代合計

233,275円

286,068円

月額換算(目安)

約19,440円

約23,839円

3.5Lモデルは指定燃料がハイオクであり、燃費数値も低くなるため、2.5Lモデルと比較して年間で約5万円以上の燃料代の差が生じます。この差額を、V6エンジンがもたらす滑らかな加速性能への対価としてどう捉えるかが検討のポイントとなります。


エルグランドとライバル車の燃費を徹底比較!

エルグランドの購入を検討する際、避けて通れないのがライバル車との比較です。特に、ミニバン王者に君臨するアルファードとの燃費性能の差は顕著です。

車種

主要グレード

駆動方式

カタログ燃費 (WLTC)

実燃費 (目安)

エルグランド (E52)

250HW-S

2WD

10.0km/L

7.0〜9.0km/L

アルファード (40系)

Z (ハイブリッド)

2WD

17.7km/L

14.5〜16.5km/L

オデッセイ

e:HEV Absolute

2WD

19.9km/L

16.5〜18.5km/L

デリカ D:5

P (ディーゼル)

4WD

12.6km/L

10.5〜12.0km/L

トヨタ・アルファードのハイブリッドモデルと比較した場合、エルグランドの燃料消費量は約1.7倍となります。一方で、日産の人気モデルであるセレナ e-POWERは、独自の発電専用エンジンにより圧倒的な低燃費を実現していますが、室内空間の広さや走行時の「重厚感」においては、フラッグシップであるエルグランドに一歩譲る形となります。

ライバル車との維持費シミュレーション(年間1万km走行想定)

車種

実燃費目安

使用燃料

年間ガソリン代

エルグランド (2.5L)

8.0 km/L

レギュラー

196,250円

アルファード (HEV)

15.0 km/L

レギュラー

104,666円

オデッセイ (e:HEV)

17.0 km/L

レギュラー

92,352円

デリカ D:5 (ディーゼル)

11.5 km/L

軽油

126,086円

車両価格を含めたトータルコストの考え方

燃費性能では劣るエルグランドですが、車両本体価格まで含めたトータルコストで見ると、購入検討の余地が十分に生まれます。

2026年現在の市場調査によると、トヨタ アルファードの現行モデル(40系)は、ガソリン車でも新車価格が500万円を超え、ハイブリッド車ともなれば600万円から900万円に達します。対して日産 エルグランド(E52型)は、新車でも400万円台から狙うことができ、さらに40万円〜50万円規模の大幅な値引き事例も多く報告されています。

例えば、車両価格で150万円の差がある場合、年間のガソリン代が10万円高くても、その差を埋めるには15年の歳月を要します。「最新の燃費性能」に高い初期投資を払うよりも、安く購入した浮いた資金を旅行や趣味に回すという考え方は、非常に合理的と言えるでしょう。特に、走行距離が年間5,000kmに満たないようなサンデードライバーの方にとっては、燃費の差よりも購入時の価格差の方が家計に与える影響は大きくなります。


【2026年最新】新型エルグランド(e-POWER搭載)の燃費はどうなる?

2026年現在、日産の次世代フラッグシップミニバンとして、新型エルグランドの登場に大きな期待が寄せられています。長らくアップデートが待たれていた本モデルですが、最大の注目点は「第3世代e-POWER」の搭載です。

新型に搭載されるe-POWERシステムは、VCターボエンジンを発電用として組み合わせることで、Lサイズミニバンの巨体を余裕を持って駆動させつつ、劇的な燃費向上を果たすと予測されています。業界内の予測では、WLTCモード燃費で16.0km/L〜18.0km/L程度をターゲットにしていると言われており、これが実現すれば、長年の弱点であった燃費性能において競合他車と対等、あるいはそれ以上の競争力を持つことになります。


エルグランドの維持における今後の動向

2026年現在、自動車を取り巻く環境は激動の最中にあります。物流の2024年問題に端を発した輸送コストの上昇や、不安定な世界情勢による原油価格の高騰は、ガソリン価格の予断を許さない状況を招いています。また、原材料費の上昇はタイヤや油脂類といった消耗品の価格にも波及しており、エルグランドのような大型車両を維持する上でのコスト管理は、かつてないほど重要性を増しています。さらに、国内のカーボンニュートラルへの動きが加速する中で、次世代モデルへの期待が高まると同時に、既存の純ガソリン車に対する税制や規制の動向も注視すべき点です。今後のカーライフにおいては、単なる燃費の良し悪しだけでなく、エネルギーコストの変動リスクを織り込んだ長期的な視点での維持計画が求められるでしょう。


燃費が悪くても選ばれる「エルグランド」の魅力と燃費向上のコツ

燃費という経済的な側面だけで見れば不利なエルグランドですが、それを補って余りある魅力が存在します。それは、日産が培ってきた「走りのDNA」です。

エルグランドは他社のミニバンに比べ全高を抑えた低重心設計となっており、高速道路での車線変更やカーブでのふらつきが極めて少ないのが特徴です。この「セダンのような安定感」は、長距離移動におけるドライバーや同乗者の疲労軽減に直結します。

また、燃費を少しでも向上させるためには、以下の点を意識した運転が効果的です。

  1. ふんわりアクセルを徹底する
    発進時の最初の5秒で時速20kmに達する程度の緩やかな加速を心がけることで、燃料消費を大幅に抑制できます。
  2. 車間距離を確保し、無駄な加減速を避ける
    前方の状況を早めに察知し、アクセルオフによるエンジンブレーキを積極的に活用することで、燃料カットの時間を増やせます。
  3. タイヤの空気圧を定期的にチェックする
    空気圧が低下すると路面抵抗が増え、燃費が低下します。月に一度は指定空気圧を確認することが推奨されます。
  4. 不要な荷物を降ろし、車両重量を軽くする
    ゴルフバッグなどの重量物を常時積載していると、加速時のエネルギーロスが大きくなります。
  5. アイドリングを最小限に抑える
    長時間の停車時はエンジンを停止させることで、無駄なガソリン消費と排出ガスの抑制に繋がります。

まとめ:エルグランドの燃費を理解して納得の一台を選ぼう

日産エルグランドの燃費性能は、現行モデルにおいて決して良好とは言えませんが、その背景には「高級ミニバンとしての走り」を優先した設計思想があります。年間のガソリン代がライバル車より高くなることを承知の上で、日産独自のハンドリングや重厚感あふれる乗り心地に価値を感じる方にとっては、今なお唯一無二の選択肢といえるでしょう。

また、2026年内の発表が噂されるe-POWER搭載の新型モデルを待つか、完成度の高まった現行E52型を賢く手に入れるか。本記事の燃費データを参考に、ご自身のライフスタイルに最適な一台を見極めてください。

【出典・参照データ】

  • 日産自動車株式会社:主要諸元表「エルグランド」
  • 国土交通省:自動車燃費一覧(令和5年度版)
  • 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会:新車販売台数データ
  • 経済産業省 資源エネルギー庁:石油製品価格調査(ガソリン価格統計)

この記事を書いた人

米澤 龍一

【監修者】米澤 龍一

セルカマーケティング室

セルカ入社後、セルカウェブサイト掲載記事の校正やユーザーインタビューを担当。
現在は掲載記事の執筆・校正を担当。またセルカ実店舗であるららぽーと堺店の集客に携わっている。
仕事をするうえでは「お客様視点で考えること」を念頭に、顧客満足度の向上につながる成果を目指している。

西川 和貴

【監修者】西川 和貴

セルカ売却アドバイザリー部マネージャー 元ディーラー営業

関西で1年半査定員を経験後、ららぽーと堺店のチーム長に就任。店舗運営を担い、ご来店いただくお客様へより良いサービスを提供できるよう、自身とメンバーの業務改善に取り組んでいる。「利用してよかった、また利用したい」と皆様に思っていただけるよう、最良のサービス提供を心がけている。

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